本当の豊かさとは？ 〜つづき〜

前回のつづきです。

どうして

日本よりもインドの方が、

インドでも都会より田舎の方が、

私の心は緩むのか？

子ども達の笑顔が増えるのか？

でしたね。

と、ここであるインド通の方に聞いたお話をご紹介します。

その方がまだインドに住んでいた頃。

インド人のお友達に、「ありがとう」って言い過ぎる、と注意されたそうです。

「ありがとう」って言われるとよそよそしいから嫌だ、と。

インドでは困っていたら助けるのはお互いさま。

だから「ありがとう」は必要ないよ、って。

確かに、インド人から「ありがとう」ってあんまり言われないな。

お土産渡しても嬉しそうな顔はするけど、「ありがとう」とは言われない。

そこには、こんな文化の違いがあったんだぁ、と納得した時のことを

思い出しました。

この話からもわかるように、

人と人との垣根が低い

というのが私が感じるインドの魅力のひとつです。

私もインドでは「困ったら助けてもらえる」と自然と感じています。

それが見ず知らずの人でも、気軽に「ねぇ」と声をかけやすい。

だから娘がいても、特に不安はない。

日本にいるよりずっと親切な手が差しのべられる事が多いので、

むしろインドにいる時の方が、

重い荷物は持たないし、娘を抱っこすることはない。

娘を見て笑顔を見せてくれる人の多いこと。

本当に人なつっこい！

そしてもうひとつの魅力は、

日本よりも、

自由を感じる

こと。

娘が日本にいる時よりインドにいる時の方が自由にのびのびしている、

と感じたこんなエピソードがあります。

ある村の学校を訪ねた時のこと。

日本の文化を紹介してほしいという依頼があったので、

私は折り紙を披露しました。

みんなで折ったりもして。

娘は、「私も！」と皆の注目を得ようと自ら歌を披露。

その後もマイクを離さず、本当に楽しそうに、のびのびと、

大勢の人の前で自分を表現していました。

（最後はマイクを取り上げられてましたが・・・）

こんな一面も持ってるんだなぁ。

日本で通う園では人前でこんな風に振る舞う姿は見たことないなぁ。

と新たな一面を発見した気持ちでした。

インドでは学校を訪れる機会があり、

３校くらい行ったのですが、どの学校でも、

子ども達が本当にのびのびしていました。

はしゃぎすぎて先生に怒られていましたが、

それでも、のびのび〜。

何度も怒られてた。

子どもらしくていいな〜

と思ったのを覚えています。

本当の豊かさとは。

人によって答えは様々だと思いますが、

少なくとも私にとっては、

人と人との垣根が低いこと、

や

自由を感じられること、

です。

もちろん、

「もういや〜〜！」

ってこともあります。多いに！

でも、あの人なつっこさとか、

悪気のない笑顔とか、

良い意味で自分の中の「当たり前」を崩してくれるとことか、

恋しくなってしまうのです。

あ、「当たり前」を崩すというテーマで、またちょっと書きたい事が

思い浮かんだのでそれはまた次回、書きたいと思います。

あなたにとっての本当の豊かさ、とは何でしょうか？

では、また〜！