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  • 執筆者の写真yuj

「当たり前」を疑ってみる


前回まで、インドの魅力を探りながら「本当の豊かさ」について

書いてみたのですが、インドの魅力を探って行く中で、

もうひとつ大きな魅力のひとつだなぁ、と思うことがあります。


それは、



たくましさ




そう言えば、私は、ネイティブアメリカンとか、ヒッピーとか、

たくましく生きる知恵を持った人に魅力を感じてきました。



船が遭難して、

無人島に辿り着いて、

身の回りの所持品がなくても、

落ちてる枯れ枝と石で火をおこして

生き延びる。


みたいな、そんな知恵を持った人。



インドにいるとそんなたくましさを感じる人が多いです。




例えば、


何か切る時はハサミを使う。



これ、ごくごく『当たり前』ですよね。




ある時、オートリクシャーに乗っていると雨が降り出しました。

ビニールの雨避けを降ろしてくれた運ちゃんは、

雨避けが風になびいて雨が入ってきて、はしゃいでいる娘をみて、

嫌がっているんだ、と勘違いしたらしく、いきなり途中駐車。

何かを買いに走ったんです。


戻ってくる手にはビニールガムテ。

風でなびく雨避けをビニールガムテで固定しようと思ったらしい。

そのガムテを最初は口で切ろうとしてましたが、なかなか切れず。

私は持っていたアーミーナイフのハサミを差し出しました。


でも、大丈夫!!って顔して、

今度は鍵の先端を使い、上手に切りました。




こんな出来事は日常的で。


物質的な豊かさと便利な生活に慣れて『当たり前』だったことが

気持ち良いくらいに崩されていきます。



道具なんて必要ない。

何でも生み出してしまう。



そんな体験をして日本に戻ると、



電気がいつも点く。

電車が時間通りに来る。

携帯電話の電波がいつもつながる。



こんな『当たり前』の日常だったことが


『当たり前』じゃない、


ありがたいことなんだなぁ、と感謝できるようになってきます。





今では特に不安は持っていませんが、

最初に娘をインドに連れて行く時、心配していたのは

やっぱり不便さや環境的過酷さでした。



環境の変化についていけるだろうか??

便利な世の中が『当たり前』で育っているから、大丈夫かなぁ?と。



案の定、最初は大変でした。

文句もでるし、帰りたい、と。

何度も「帰国」の2文字が頭を過ぎりました。


が、娘なりにインドの魅力を感じ取ったみたいです。

今では大好きに♡

良かった!




そして日本に帰れば、

「やっぱり日本のごはんは最高だね〜!」とか、

「日本は停電ないからいいね!」と喜ぶ娘。


今、世間で猛威をふるっているコロナウィルスの影響で、

『当たり前』だった日常が失われています。


『当たり前』の日常に感謝できるよい機会なのかもしれませんね。



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