アルバカーキでのアパート暮らしも残りわずか。
(コチラの続きです)
この街で1ヶ月過ごす間に、
アパートの住人と仲良くなって一緒に遊んだり、
部屋にこもり、Nちゃんと歌を作ってみたり、
ミュージカルを観に行ったり、
LAへミレニアム・ニューイヤーを祝いに行ったり、
もちろん、ネイティブ・アメリカンの居留地を訪れたり、
と、生活しながら楽しみました。
出発の時が迫ってきた、ある日のこと、
事件は起きました。
街中を運転中。
信号で停車。
となりに止まった車の男性が何やらこっちに向かって
言っているのが視界に入ります。
またナンパか・・・
面倒くさいので無視。
というのも、ここでは黒髪ってだけでモテたんです。
モテる、というか、車で信号停車する度に、何やら言ってくる。
窓を開けて、何?と聞くと、
「イカしてるね〜♪」
みたいな。
信号が青になって発進。
すると、早朝でもないのに、霧??
いや、霧じゃない。
煙!
うっすら。
と思ったら、モクモクと。
どこから??
ひょー!
SAMのバンパーからだぁぁぁ!!
メーターを確認するとHを振り切っています。
そう、となりに停車した男性、
この煙を教えようとしてくれてたんです。
急いで窓を開け、となりを走行中のおじさんに助けを求める。
「助けてーーー!!」
すると、一番近い修理屋さんを教えてくれました。
爆発するかと思いました。
危機一髪。
そのまま、SAM、入院。
オーバーヒート。
パイプのような部位が割れていて、交換が必要とのこと。
元々10年落ちのご老体。
急に長距離運転ばかりさせられ、無理がたたっていたのかも
しれません。
が、何せ車には詳しくないので修理屋に持っていく度に、
「ここを修理した方が良い」
「これもチェックしておこう」
と本当かどうかわからないまま、あちこち修理。
SAMは入退院を繰り返しました。
ある朝、SAMのエンジンをかけると排気ガスがモクモク。
どうしたものか、頭をかかえていたら同じアパートに暮らす
というおじさんが、車に詳しいとの事でみてくれることに。
今までの修理の経緯と共にレシートを見せると、
「ひどいぼったくりだな。」
の一言。
この旅で良い出会いも沢山ありました。
が、
こういう事があると、落ち込みます。
「あーあ、日本に帰りたいな・・・」
日本の良さが身に沁みます。
どこに行っても明朗会計。
相手が外国人だろうと誰だろうと。
日本のそういうとこ、世界に誇れるな。
そんなことを痛感する出来事。
それでもまだ、旅は続きます。